木を生かす

桧 ヒノキ Chamaecyparis obtusa

ヒノキは日本と台湾のみに分布する常緑針葉高木。幹が直立し、高さは30メートルにもなります。

モックの家が日本の木の代表として使用しているのが国産ヒノキ。主に土台・柱・大引に使います。
家のためには高断熱高気密化とともに湿気対策が重要です。ヒノキは防腐性が高く湿気対策としても適しすることから、防蟻薬品に代わる性能を発揮します。(※1)
また、ヒノキの香りは気持ちを落ち着かせるアロマであり、日本では古くからヒノキ風呂など、日常の生活に取り入れてきました。モックの家では床板、腰板などの板材などにも使用しています。
※1 多湿気地域または家価値サポート利用の場合はシロアリ駆除が必要となります。

杉 スギ Cryptomeria japonica

スギは高さ30〜40メートルにもなるヒノキ科の常緑針葉高木で、ヒノキとともに重要な木材として建築、船舶、彫刻などに広く使用されています。

スギは屋久杉や吉野杉などのブランドもある有名な材種です。群馬県でも群馬県産材の住宅を建てる場合には住宅仕様材の80%がスギ材になる場合もあるほどポピュラーな材種です。

スギ材は圧縮・引っ張りに強く曲げに弱い特徴があります。そのため柱としては有効ですが力のかかる梁などの構造材にはあまり適しませんがあたたかみがあるため、モックの家では床材や天井板として使用しています。加えて、製材所に協力してもらい極力、大きな丸太で入手することにより、厚い板に製材し、カウンター・テーブル・棚などの家具材としても活用しています。

米松 ベイマツ Pseudotsuga menziesii

ベイマツは北米大陸産の材種で、大きなものでは80メートルを超える大木もあります。明治時代から日本に輸入されており、梁・桁材として使われています。

モックの家では先代からメインの梁、母屋、垂木など強度の必要な部位に使用しています。長く大きな材料が取れ、強さも安定していることから構造材として安心できる材料です。

地松 ジマツ Pinus

日本には赤松(アカマツ)や黒松(クロマツ)が広く分布しています。高さは10メートル未満のものから40メートルを超えるものもあり、建築材として使われてきました。国産のアカマツ、クロマツを地松といいます。クロマツは群馬県の木としても知られます。

地元の山林にもたくさんあります。現在では松食い虫の被害もで、建築材としては群馬県産材は使えなくなりましたが、昔の家の小屋裏を見るとジマツが使われていることがあります。ジマツの曲がった梁は屋根を支える強さを感じさせることから安心感を与えてくれます。

ご自分の山を管理されているお客さまによっては、曲った松を山から切り出し化粧梁としてお使いになることがあります。こうした松は手斧(ちょうな)と呼ばれる特殊な工具を使うため年配の大工でないと加工が難しいのですが、当社社長の草処晋一はこの技術を伝承しています。

檜葉 ヒバ Thujopsis dolabrata

ヒバはヒノキ以上にヒノキチオールを含んでいるため、シロアリに強い木として知られ、ヒノキと同じように土台や柱に使われます。国内では青森ヒバが有名です。

乾燥時に割れやすく曲がりやすい欠点があり、大工泣かせの材種ですが、高多湿の地域には適しています。

集成材 シュウセイザイ Glulam

集成材は3センチ程度の厚みの構造材(ベイマツ、レッドウッド、ホワイトウッドなど)を接着剤で張り合わせたもので、安定性が高く、重加重の部位によく使われます。

気の狂いも少なく、扱いやすいため大手の住宅メーカーではオール集成材で建てる家も多いですが、有機物質を含んでいるいためこれを嫌うお客さまもいらっしゃいます。構造材は直接室内の空気に触れないため、モックの家では重要な大きな梁、通し柱にレッドウッドの集成材を使用しています。

フローリング 樺桜 カバザクラ Betula

カバザクラはカバノキの一種で、木目の美しさからフローリング材としてよく使います。モックの家では約6割のお宅がカバザクラフローリングをお選びになっています。カバザクラは堅めですが合板のフローリングよりあたたかみがあります。木目の美しさを引き立てるクリア塗装仕上げをおすすめしています。

フローリング 赤松 アカマツ Pinus densiflora

アカマツのフローリングは感触が柔らかく、素足での生活に適しています。特に高齢者やお子さまにとても優しい床材です。モックの家では15ミリと30ミリの使い、保温性能を高めた住宅を提案しています。

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