広々、収納充実の家

敷地の一部に傾斜があることと既存の建物との関係から、用地の形状はL字型に近い形。お施主様が四角形の家を希望された場合には、既存の建物を取り壊す必要がありました。お施主様のご希望が広い平家だったことから、2つの構造体をずらして繋げた形状をご提案。一般的に南に向けるリビングダイニングも、西側の山を避け、傾斜による広がりのある東向きにしました。ご要望に応じ収納を充実させるとともにスペースをうまく使い、使いやすさ=暮らしやすさを実現しました。

データ
建築面積 108.41平方メートル 32.79坪
延床面積 108.41平方メートル 32.79坪

スペック
耐震・高気密高断熱・太陽光・オール電化

古民家リノベと新築

その時点ではこの場所には両親が暮らしていた家があり、私たちはアパートに住んでいました。敷地内には古民家もあり、家を壊して建て直す、古民家をリノベーションするというおぼろげな計画はあましたが、どちらがどの建物に住むかを含め具体的には決まっていない段階でした。中野さんに相談に乗ってもらい、骨董や古美術に興味のある両親が古民家をリノベ、私たちが新築することになり、2軒とも中野さんにお願いしました。

収納と動線にこだわって

アパートで暮らしていた時に長男が生まれ、ものが増えるし手狭だし収納に困っていました。建てるなら、収納たっぷりで天井の高いゆとりのある家にしたかった。収納は玄関、玄関脇のパントリーとファミリークローク、ファミリークロークから小屋裏と「収納するもの」と「運び入れる・使う」の動線に配慮。リビングダイニングキッチンのリビング部分は勾配天井の吹き抜けにし、のびのびとした空間にしました。

子育てに便利な小上がり

リビングの一部に畳敷きの小上がりを設けました。計画段階での妻と私は床との段差の少ない低い小上がりをイメージしていましたが、中野さんから腰掛けられる位の高さの方が便利と勧められました。
家が完成してすぐに次男が生まれ、風呂→小上がり、キッチンから真横に赤ちゃんが見える、場所も高さもサイズもちょうど良く本当に楽。料理をしながらリビングで遊ぶ長男にも目が届きます。料理の音、長男の声、次男の姿…、この家を建ててよかったとつくずく思います。
妻は建設中、引っ越しと妊娠とお産が重なり大変だったと思いますが、新しい家での暮らしが始まり二人でまた新しいスタートを切れたような気がします。

玄関脇につなげたファミリークローゼット。このクローゼットから小屋裏収納へ。

担当

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設計・コーディネート●中野久美

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